セコさの代償

いろいろあってとても良い物を頂いた。

高級なコーヒーである。

コーヒー好きの自分にとっては堪らなく嬉しい。

しかしここで自分の貧乏性が顔を出す。

せっかくだから良いことあった時に取っとこう。

でも、

味見したいとも思い少し開けて一杯。

やはり高い豆は香りが違う。

インスタント等と違い、

お湯を注ぐ前からこの高級感を出してくる。

お湯を注ぎ、

すこし待つ。

テレビで見たバリスタを思い浮かべ

一口飲んでみる、

ああ、めちゃくちゃうまい。

これはもう間違い無し。

そして後の豆を厳重にしまい、

幸せな気分でお礼のメールを打った。

それから、、、

どれほどの時間が流れただろう。

ある日仕事中仲間とコーヒーの話になり、

かなり盛り上がって

ふと思い出す。

そういえば、、、

俺、めちゃくちゃうまいコーヒー持ってるんだ

飲みに来いよ。

と仲間を誘った。

そしてうちに帰りコーヒーを久しぶりに

出して見る。

明らかに色がおかしい、

そして良く見るとカビの花が満開に咲き誇って

いるでは無いですか。

さて、どうしよう。

せっかく遠い所を、

コーヒーを飲む為だけに来てくれた仲間が

居間で待ってます。

むしろ熟成コーヒーとして出せるか?

イヤ、これを飲めば死人が出る。

ここでありのままを話し謝れば良かったのだが

ここまでわざわざ来てもらった手前

何も出さないわけにもいかん。

俺のいつも飲むコーヒーを出そうかとも思ったが

コーヒー好きの仲間の事だからすぐに気づいて

しまうだろう。

俺があれだけうまいコーヒーがあると言っておい

て、

ナニコレ、スーパーで良く見るやつじゃね。

等言われた今後の付き合いに関わる。

そうだ、いろいろ混ぜちゃぇばバレないンシャネ
と思い四種類のコーヒーを取り出し適当ブレンド

仲間にはそれを飲んでもらい案の定微妙な顔をして帰って頂いた。

これから余りコーヒーの話題出来んな、、、 

書きながら思ったんですが、

これ、お題のあったか~いにすれば良かったと
、、、、